ゲーゲンプレス
ゲーゲンプレスとは、サッカーの戦術の一つで相手からボールを奪われた瞬間からプレスをかけに行ってボールを奪い返し、攻撃に転じる戦術です。ドイツ語で「カウンタープレス」を意味していて、ゲーゲンには「反対」「対立」というような意味があります。
ゲーゲンプレス
ゲーゲンプレスの特徴は、ボールを奪われることを前提としたうえで、ボールを奪われた後のプレッシャーのかけ方を戦術に落とし込んでいることです。種類によってプレスのかけ方が異なり、対戦相手がパスを出した先にいる受け手となる選手にいつでもプレスをできる状況を作り出します。
ゲーゲンプレスは、ユルゲン・クロップ監督がボルシア・ドルトムント時代にチームに伝えて実践させたことで広まりました。また、日本ではアイドルグループの日向坂46の影山優佳さんのキャッチフレーズ「あなたのハートにゲーゲンプレス」というフレーズで、サッカーファンでもあるアイドルファン界隈をざわつかせました。また、ラルフ・ラングニック氏のチームが実践したのがゲーゲンプレスのはじまりとも言われています。
クロップドルトムント時代は、香川真司選手も在籍していてこのゲーゲンプレス戦術によってブンデスリーガ優勝も経験しています。
ゲーゲンプレスは基本ショートカウンター戦術
ゲーゲンプレスはボールを取られた後に、すぐに相手に激しいプレッシングをかけてボールを奪い返しにいきます。一般的にショートカウンター戦術に分類されるそうです。前線の高い位置からボールを奪うことができると、相手の守備が整わないうちにそのままゴールに向かっていくことができます。普通ですと相手にボールを取られると、一度自陣の守備を整えてからボールを奪いにいきます。そこに時間的な間ができてしまいます。それが、ゲーゲンプレスだと相手陣地内でのボールの奪取を狙うため、相手に取られたらすぐにボールを奪い返しにいきます。そのため、相手チームは戦いにくくなっていきます。
全員プレッシングの戦術
ゲーゲンプレスは、全員がプレッシングをかけにいくという意識持たなければいけない戦術です。しかも、ラインを高めに保ってなるべく相手陣内でボールを奪いに行くという特性上、ボールを奪えなかった時のリスクが大きいです。相手に一気に攻め込まれると、自陣のゴール前に人数が揃っていない可能性があります。そのためチーム全員で連携してボールを奪えるように練習する必要があり、かなり高い戦術理解度が必要だと言われています。
ゲーゲンプレス戦術の種類
ゲーゲンプレス戦術には、大きくわけて3種類戦法があるそうです。
- マンマーク型
- ハイプレス型
- パスカット型
この中でユルゲン・クロップ監督が採用して、ゲーゲンプレスが広まったのはパスカット型だそうです。パスカット型ゲーゲンプレスは、ボールを奪われたらマンツーマンにプレッシャーをかけるのではなく、相手のパスコースを限定させるようにプレッシングして、そこにパスが出た瞬間にボールを奪取しにいきます。パスを自分たちの意図したポイントに出すように誘い出すのがこのパスカット型ゲーゲンプレスの特徴です。
FootballManager2024でのゲーゲンプレス
FootballManager2024でのゲーゲンプレスですが、プリセット状態でもかなり強い印象があります。初心者は、まずこれを最初の戦術に選んでおけば間違いないでしょう。その間に良い選手を揃える、他の戦術の勉強もして、ティキタカなどでも遊んでみるというプレイで問題ないと思います。
ただし、ゲーゲンプレスは全員プレッシング戦術のため、選手たちのスタミナ消費が激しいというデメリットがあります。試合の中盤20分あたりになると必ず選手たちは疲れてしまいますので、交代要員を用意しておく必要があります。
ゲーゲンプレスと相性の良いフォーメーション
FootballManagerのゲーゲンプレスと相性の良いフォーメーションは、プリセットで表示されるものであればどれでも機能します。その中でも攻撃・守備のバランスがいい4-2-3-1フォーメーションが最初はおすすめかもしれません。4-2-3-1フォーメーションは最近だと森保一監督率いる日本代表が採用していました。現在は3-4-2-1フォーメーションです。