Cookieに関する受け入れ許可
EUや英国では、デジタルデバイスによる個人情報保護のため個人情報収集に関する法律が整備されています。いわゆるGDPRと呼ばれるものです。日本でも個人情報保護法を施行されて個人情報というものにとてもセンシティブになっています。そのため本サイトにもCookieに関する受け入れ許可を求めるポップアップ機能を実装しました。
Extension:CookieWarning
今のところ、私が探した中でEU・英国のGDPRや米国のCCPRに対応してそうなものは、Extension:CookieWarningかなと思います。厳密にはもっと文章を編集して、受け入れるCookieも選択できるものが望ましいのですが、いまのところは受け入れるか拒否するかだけです。ダウンロードから、あなたが使っているMediaWikiのバージョンに適合するものを選択してダウンロードします。
インストール
それでは、CookieWarning のインストール方法です。 Extension:CookieWarningから、ダウンロードリンクがありますのでダウンロードページへ遷移します。あなたが利用しているMediaWikiのバージョンと適合するものをプルダウン選択してダウンロード開始ボタンを押すと、しばらくすると自動でダウンロード開始します。
tar.gzファイルなので、この圧縮形式に対応した圧縮・解凍ソフトを使用しって解凍します。
私が使っているのは、explzhというソフトです。
様々な圧縮形式に対応しており、大容量のファイルでも解凍できるので重宝しています。
ファイルを解凍すると、「CookieWarning」とうフォルダと中には色々ファイルがはいっていますので、このフォルダを extensions/CookieWarningへ移動してFTPやSFTPでアップロードします。ファイルのFTPアップロードは、FileZillaがおすすめです。
フォルダをアップロードしたら、LocalSettings.phpの適切な箇所に
wfLoadExtension( 'CookieWarning' );
この一行を追記して保存して、LocalSettings.phpをアップロードします。場所はもうおわかりだと思いますが、index.phpが置いてある場所と同じ階層です。
以上のことが終わったら、ページをリロードして動作確認です。前にも書きましたが、ベクターとベクター2022のスキンでは動作確認できています。ほかはテストしていません。
Configuration
Configurationについての解説が書いてあります。
## ## Cookie Warning setting ## $wgCookieWarningEnabled = true; // この値はCookieWarningを有効にするかどうかです $wgCookieWarningMoreUrl = 'https://yourdomein/wiki/pryvacy.php'; // Cookieポリシーに関するURLかプライバシー・ポリシーのURL $wgCookieWarningGeoIPServiceURL = ''; // Default では空で問題ありません $wgCookieWarningGeoIPLookup = 'js'; // Cookie同意ポップアップを表示する国をIPアドレスでチェックします
上記コードを、LocalSetteings.phpの適切な場所に追記します。 文字コードと改行コードに注意してください。UTF-8でLFです。そしたら、FTP・SFTPでサーバーにアップロードです。
もう一つ、$wgCookieWarningForCountryCodes
という、より厳密に国を指定してCookieWarningを表示する変数があるのですが、これを入れるとwikiが動作しなくなってので除外しました。多分配列周りの仕様がPHP8で違うのかな?と勝手に予想してます。
以上が、拡張機能Extension:CookieWarningのインストール方法でした。