MediaWikiでGoogleTranslateを使う
本サイトは、MeidiaWikiを使っているのですが基本的に多言語化に対応しています。しかし、多言語化はとてつもなく人的リソースと時間がかかるのでGoogleTranslateの機能を実装して簡単にコンテンツを翻訳できるようにしようというものです。
MediaWikiでGoogleTranslateを使うには
MediaWikiで、GoogleTranslateを使うには拡張機能をインストールする必要があります。
GoogleTranslate拡張機能は、あなたの使っているMediaWikiにGoogle翻訳機能を追加して表示しているページを任意の言語に翻訳してくれます。表示しているページを翻訳してくれるだけで、元のデータは保存したままの言語です。
2023年11月11日現在で分かっている仕様
- MediaWikiのデフォルトスキンであるベクターとベクター2022年版では正常に動作します。ページ中央のメニュー右側に「Translate」というメニューがありますが、これが拡張機能GoogleTranslateです。
- MediaWikiのモバイル用スキンである、Minervaでは動作しません。しかし動作しないというのは正確ではありません。「Translate」というメニューの機能の情報はアウトプットしているのですが、Minervaではこのデータを使用していません。 extensions/GoogleTranslate/GoogleTranslate.php
75行目付近
// Add the button $location = $config->get( 'GoogleTranslateNearEdit' ) ? 'views' : 'actions'; $links[ $location ]['google-translate'] = $readAloud;
ここで、$linksという配列にTranslateメニューの情報を入れているのですが、ベクターとベクター2022では正しくこの情報を整形してメニューとして出力しているのですが、Minervaではこの情報は持っているものの使用していません。
Minervaの左メニューにTranslate機能を表示させてみる
MinervaNeueのスキンで左メニューを拡張する方法は、ここでは長い解説になるので別ページで。
とりあえず、現在はMinervaNeueスキンの左メニューに「Google Translate」という項目が実装されています。
しかしこれは動作はしていません。テストは iPhone 15 proのChromeとSafariでしました。
見てみたい方は、モバイルもしくはブラウザのモバイルモードでメインページへアクセスしてみてください。
インストール
それでは、GoogleTranslateのインストール方法です。 拡張機能GoogleTranslateのページから、ダウンロードリンクがありますのでダウンロードページへ遷移します。あなたが利用しているMediaWikiのバージョンと適合するものをプルダウン選択してダウンロード開始ボタンを押すと、しばらくすると自動でダウンロード開始します。
tar.gzファイルなので、この圧縮形式に対応した圧縮・解凍ソフトを使用しって解凍します。
私は使っているのは、explzhというソフトです。
様々な圧縮形式に対応しており、大容量のファイルでも解凍できるので重宝しています。
ファイルを解凍すると、「GoogleTranslate」とうフォルダと中には色々ファイルがはいっていますので、このフォルダを extensions/GoogleTranslate へ移動してFTPやSFTPでアップロードします。ファイルのFTPアップロードは、FileZillaがおすすめです。
フォルダをアップロードしたら、LocalSettings.phpの適切な箇所に
wfLoadExtension( 'GoogleTranslate' );
この一行を追記して保存して、LocalSettings.phpをアップロードします。場所はもうおわかりだと思いますが、index.phpが置いてある場所と同じ階層です。
以上のことが終わったら、ページをリロードして動作確認です。前にも書きましたが、ベクターとベクター2022のスキンでは動作確認できています。ほかはテストしていません。
Configurationについての解説が書いてありましたが、これは特別LocalSettings.phpに追記しなくても動作しました。特別な動作をさせたい人だけ各プロパティの意味をしっかり理解してLocalSettings.phpに追記してください。私のほうでは、テストしていませんので動作保証しません。